FIP(猫伝染性腹膜炎)
FIP(猫伝染性腹膜炎)のまとめ
(※2020年10月現在)
FIPとは | 猫コロナウイルスが原因で発症する病気。 |
説明 | 猫コロナウイルスに感染しても多くは潜伏しているだけで無症状のことが多い。人には感染しない。 |
発症 | 猫コロナウイルスの一部が突然変異を起こすと、FIP(猫伝染性腹膜炎)を発症すると考えられていますが、変異の原因は突き止められていない。 |
感染経路 | FIPに感染した猫の糞尿・分泌物を介して、口や鼻から感染。多頭飼育の場合、他の猫と隔離しなければ他猫への感染確率が上がる。 |
初期症状 | 初期は「発熱・食欲不振」という特別な現れ方をしないので、腹水・胸水が溜まる、肉芽腫などが現れる等で気づくことが多い。 |
発症後の分類 | 「ウェットタイプ」「ドライタイプ」「混合タイプ」の3つがある。 |
「ウェットタイプ」 | 体重減少・元気衰退・食欲不振・発熱などの症状と、腹水・胸水が溜まり、それが肺を圧迫すると呼吸困難の症状も現れる。 |
「ドライタイプ」 | 体重減少・元気衰退・発熱などの症状とともに、眼症状(ぶどう膜炎・虹彩炎)などの症状や、神経症状、肝臓・腎臓・脳・眼・腸管などに肉芽腫も現れる。「ウェットタイプ」よりも重症度が高いのが「ドライタイプ」とされている。 |
「混合タイプ」 | 両方のタイプの特徴が現れる。 |
進行度 | 貧血の度合いで初期・中期・末期が判断されることもある。 |
治療法 | 抗生物質、抗炎症剤、インターフェロンなどを用いた対症療法が一般的。 |
発症後の存命期間 | 数日~数ヶ月 |
ワクチン | なし ※海外にはあり。有効性は不明。 |
新薬について | 日本では未承認の動物医薬品「Mutian」は、中国で開発された薬(日本では未承認というせいか、サプリメントという扱い) |
「Mutian」の特徴 | ・開始すると84日間連続投与しなければ効果が望めない。 ・投与後、副作用のような症状が現れたという記事(日本)もあり。 ・高額 ・まだ効果などについては手探りの段階。 ・投薬は飼い主の自己責任にて決定。 |
「Mutian」の入手方法 | ・ネットで注文(個人輸入) ・協力病院にて診察後購入可能(※1) ・お近くのかかりつけ病院でも取り寄せ可能なところあり。(※2) |
(※1)協力病院とは、MUTIAN社によって承認されたMUTIAN治療経験豊富な病院のことで、正式には「MUTIAN協力動物病院」と呼ばれています。協力病院にてFIPの診断とともに、飼い主が希望すればMUTIANを処方してもらえます(100mgあたり2,400~3,000円)。一度診察を受ければ、その後の処方は郵送が可能の場合もあります。
(※2)協力病院意外の動物病院(皆さんのかかりつけ病院)でも、取り寄せでくれる場合もあります。その場合ロット(まとめて)購入となり、1週間分などの小分け購入が難しいかもしれません。
※記載内容に誤り・変更などありましたら、お手数ですがお問い合わせよりお伝えいただけますと早急に訂正させていただきますので、よろしくお願いいたします。